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「仕事を探す」ではなく「自分に合う環境と出会う」

転職サイトの検索窓に「営業」「事務」「東京」「月給25万円以上」……なんてキーワードを打ち込みながら、果てしない求人の山を眺めているとき。ふと、こんな風に思ったことはありませんか?

「条件は悪くないはずなのに、どこを見てもピンとこない」
「そもそも、自分はどんな仕事がしたいんだろう……」

画面を見つめすぎて目が疲れてくると、まるで自分が社会の歯車として、どこかの引き出しに収まる場所を必死に探しているような、少し寂しい気持ちになったりしますよね。

今回は、何回かの転職を経て「働く場所」を変えてきた私のリアルな実感から、「仕事を探すのをやめると、転職がうまくいく理由」についてお話ししたいと思います。

今、リサーチに疲れて心が迷子になっている方の心が、少しでも軽くなれば嬉しいです。

「職種」や「条件」だけで選ぶと、なぜか失敗する現実

綺麗ごとを抜きにして、まず私たちの多くが陥りがちな罠について書かせてください。

転職活動を始めるとき、私たちはどうしても「有名な会社だから」「前職と同じ職種だから」「土日休みだから」という、目に見える『条件』だけで仕事を探してしまいがちです。もちろん、条件は生活を守るためにとても大切です。

でも、条件だけで選んで入社した結果、人間関係のギスギス感に耐えられなくなったり、会社の「数字至上主義」の空気に馴染めずにメンタルを削られてしまったりするケースを、私は本当にたくさん見てきました。私自身も、過去にそれで大失敗した経験があります。

「仕事内容や給料は悪くない。なのに、毎日会社に行くのが死ぬほど憂鬱……」

この苦しさの正体は、仕事の能力不足ではありません。ただ単に、その会社の持っている空気感や文化、つまり「環境」があなたの価値観と致命的にズレているからです。私たちはロボットではないので、どんなに条件が良くても、水が合わない土壌では根を張って咲くことができないんです。

転職は「パズルのピース」ではなく「人間関係」と同じ

だからこそ、これからの転職活動では「仕事を探す(Job Hunting)」という感覚を一度捨ててみてほしいのです。代わりに持ってほしいのが、「自分に合う環境と出会う(Matching)」という視点です。

これは、恋愛や友達付き合いをイメージすると分かりやすいかもしれません。

どれだけプロフィール(条件)が完璧な人でも、実際に会って話してみたら「なんかテンポが合わないな」「一緒にいて疲れるな」と感じることってありますよね。逆に、条件は普通だけど、なぜか一緒にいると自然体でいられて楽しい、という人もいます。

会社との出会いも、これと全く同じです。

  • 賑やかでスピード感のある環境が心地よく、どんどん自分を成長させたい人
  • 穏やかで丁寧なコミュニケーションが飛び交う環境で、じっくりと深く仕事に向き合いたい人
  • マニュアルがしっかりしていて、自分の役割を淡々と全うすることに安心感を覚える人

どれが良い・悪いではなく、どれが「あなたという人間に合うか」だけが重要です。あなたが輝けないのは、あなたの能力が足りないからではなく、今の環境があなたの取扱説明書と合っていないだけです。

「自分に合う環境」をたぐり寄せるための、簡単な見極め方

では、どうやって自分に合う環境を見つければいいのでしょうか。求人票の文字だけでは見抜けない空気感をキャッチするための、ちょっとしたコツをご紹介します。

1. 「主語」と「トーン」に耳をすませる

企業のホームページや採用ページ、面接官の言葉遣いを観察してみてください。「我が社は」「社員には〜してもらう」というトップダウンな空気を感じるか、それとも「私たちは」「メンバーと一緒に」というフラットな空気を感じるか。使われている言葉の温度感には、驚くほど会社の素顔が表れます。

2. 面接での「逆質問」をフル活用する

面接は、企業があなたを品定めするだけの場所ではありません。あなた自身が「この環境は自分に合うか?」をジャッジする場所です。逆質問の時間に、「どんなタイプの社員さんが活躍していますか?」「チーム内で意見が割れたときは、普段どのように解決していますか?」と聞いてみてください。その回答のリアルさや表情に、求人票には書けない本当の職場環境が隠されています。

最後に:あなたは「選ばれる側」ではなく「出会う側」

転職活動が長引いたり、お祈りメールが続いたりすると、「自分は社会から必要とされていないんじゃないか」と、まるで自分の人間性すべてを否定されたような気持ちになることがありますよね。夜、暗い部屋でスマホを眺めながら、ため息をついている瞬間もあるかもしれません。

でも、どうか自分を責めないでください。不採用通知は、あなたの能力の否定ではありません。ただ、その会社とあなたの「相性が違った」というだけの話。パズルの形が違っただけなんです。

あなたは、どこかの会社に這いつくばって「雇ってください」とお願いする存在ではありません。これから先の人生、あなたがあなたらしく、無理なく笑って働ける「お互いにハッピーになれる居場所」を対等に探している最中なのです。

焦る必要はまったくありません。条件の数字に自分を合わせにいくのはもう終わりにして、「私はどんな人たちと、どんな空気の中で働きたいだろう?」という、あなたの心の声に耳を傾けてみてください。

そんな風に視点を変えたとき、これまで素通りしていた求人が急に魅力的に見えたり、運命のような居場所とバッタリ出会えたりするものです。あなたのこれからの毎日が、心地よくて、呼吸のしやすい素敵な環境で満たされることを、心から応援しています!