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「友達に“向いてる仕事”を聞かれたらどう答える?

仲の良い友人と久しぶりに居酒屋やカフェで集まったとき、気づけば仕事の愚痴やこれからのキャリアについての真面目な話になっていた……なんてこと、ありませんか?お互いに社会人の荒波に揉まれているからこそ、本音で語り合える時間は本当に貴重ですよね。

そんなとき、大切な友人から真剣な顔でこんな相談をされたら、あなたはどう答えるでしょうか。

「今の仕事、なんか違う気がするんだよね。客観的に見て、私ってどんな仕事に向いてると思う?」

かつて私も、転職活動で完全に迷子になっていた頃、親友に「私の強みって何かな?何が向いてるかな?」とすがるように聞いたことがあります。自分のことが見えなくなっているときほど、一番近くにいる人の言葉が欲しくなるんですよね。今回は、身近な視点だからこそ見えてくる本当の適職の探し方について、寄り添う現実を交えながらお話しさせてください。

1. 友達だからこそ気づける、あなたの「当たり前」という才能

「向いてる仕事」と聞くと、つい「営業職に向いてるよ」「公務員がいいんじゃない?」といった職種のネームバリューを答えてしまいがちです。でも、本当に友達が教えてくれるべきなのは、もっと手前にある「本人が無意識にやっている得意な行動(行動特性)」です。

話を聴くのが抜群に上手い、受け止め力

「この人と喋っていると、不思議と自分の本音を何でも話してしまう」という安心感を持つ友人がいたら、それは立派な才能です。本人は普通に聞いているつもりでも、世の中には他人の話を遮らずに深く共感できる人はそう多くありません。これはカスタマーサクセスや、丁寧なヒアリングが求められるコンサルティング営業、人事などの職種で喉から手が出るほど欲しい素質です。

幹事をやらせたら右に出る者はいない、巻き込み力

旅行の計画を立てるのが異常に早かったり、みんなのスケジュールを綺麗に調整して店を予約してくれたりする友人。本人は「好きでやってるだけ」と言いますが、それは物事を構造化してタスクを管理するプロジェクトマネジメント(PM)の能力そのものです。変化の激しいIT業界や企画の現場で、最も重宝されるスキルの一つです。

2. 現実は甘くない。「友達の太鼓判」だけで転職してはいけないリアル

身近な人に「〇〇はこういうところが優秀だから、絶対にあの業界が向いてるよ!」と言われると、目の前がパッと明るくなったような気がして、すぐにでもその求人を探したくなりますよね。でも、ここで転職経験者として、少しだけ慎重になってほしい現実的なお話もあります。

いくら友達があなたの性格を一番よく知っていたとしても、「あなたがどんな労働条件(給与・休日・勤務地・残業時間)なら納得して暮らせるか」という生活のリアルまでを完璧に把握しているわけではありません。

また、友達が見ているのはあくまで「プライベートで見せるあなたの顔」です。いざビジネスの場に入ったとき、あなたが数字のプレッシャーにどこまで耐えられるか、古い組織の上下関係の中でうまく立ち回れるかといった「仕事の現場での耐性」は、実際に働いてみるまで誰にも分かりません。友達の言葉はとても大切なヒントですが、それをそのまま最終決定にするのではなく、最後は自分の生活の軸と照らし合わせる冷静さが必要です。

3. 「他人の目」を最高のスパイスにする方法

では、友達から「向いてる仕事」のアドバイスをもらったら、それをどうキャリアに活かせばいいのでしょうか。おすすめは、自分の思い込みを外すための「きっかけ」にすることです。

  • 自分では「人見知りだから営業なんて無理」と思っていたのに、友達から「お前の話は分かりやすいから営業向きだよ」と言われたら、あえて営業職の求人を一度眺めてみる。
  • 自分が当たり前にやりすぎて価値を感じていなかった行動(文章を書くこと、書類を整理することなど)を褒められたら、それを履歴書の自己PRの文章にそのまま落とし込んでみる。

自分で自分の背中を押すのは少し勇気が要りますが、「一番の理解者である友達がそう言ってくれるなら、ちょっとだけ挑戦してみようかな」と思えるなら、これほど心強いことはありませんよね。

もし今、あなたが自分のキャリアに迷っているなら、今週末にでも気心の知れた友達に「私ってどんな時に一番楽しそうに見える?」と、軽くお茶でもしながら聞いてみてください。自分一人では絶対に気づけなかった、あなただけの素敵な才能の原石が、きっと見つかるはずです。