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もし会社を1日だけ体験できるなら、どんな仕事を選ぶ?

毎日の仕事が忙しいときほど、テレビのドキュメンタリーで見る別の業界や、SNSで見かける華やかな職種が、キラキラと眩しく見えてしまうものですよね。

かつて私も転職活動で行き詰まっていた頃、「あのパン屋さんの裏側ってどうなっているんだろう」「大企業の超高層オフィスで働くってどんな気分なんだろう」と、色々な会社に好奇心を抱いていました。でも、未経験の業界にいきなり履歴書を送る勇気はなくて、「大人のキッザニアみたいに、1日だけ体験入社できたらいいのになぁ」と本気で思っていたんです。

「もし、失敗のリスクがゼロで、どんな会社でも1日だけ体験できるチケットがあるなら、あなたならどこへ行きますか?」

今回は、そんなちょっとワクワクする妄想を入り口にしながら、私たちの隠れた仕事の理想や、これからのキャリアの可能性について、少し現実的に、でも前向きに考えてみたいと思います。

1. 1日体験チケットがあったら、みんなが覗いてみたい世界

もしそんな夢のようなチケットがあれば、私たちが普段「外側」からしか見ることのできない場所に、ぜひ潜入してみたいですよね。よく話題にのぼる人気の世界を少し覗いてみましょう。

憧れの華やかなクリエイティブ業界・エンタメの舞台裏

テレビ局、広告代理店、あるいは大好きなゲームを生み出している開発会社。普段、私たちが消費者として楽しんでいるエンターテインメントが、どんな風に作られているのか。天才たちが集まる会議の熱量や、アイデアが形になる瞬間の空気を1日だけ肌で感じてみるのは、想像するだけで胸が踊ります。

全く異なるカルチャーを持つ、最先端のグローバルIT企業

オフィスの中に無料のカフェ食堂があり、服装も自由、みんながフラットに英語でディスカッションしているような、シリコンバレー系のIT企業です。今の職場がガチガチの日本企業であるほど、その圧倒的な自由さとスピード感にカルチャーショックを受けてみたくなるものです。

2. 現実は甘くない。1日で終わるからこそ、ファンタジーは美しい

と、こんな風に妄想している時間は最高に楽しいのですが、ここで転職経験者として、少しだけ冷静で現実的なお話もさせてください。「1日体験」だからこそ楽しく見える世界も、それを「365日の日常」にした瞬間、まったく別の泥臭い顔を見せるというリアルがあります。

例えば、華やかなクリエイティブの現場は、実際には終わらない深夜の修正作業や、クライアントからの無理難題に胃を痛める日々の連続です。自由に見えるIT企業も、結果を出さなければすぐに居場所がなくなるという、シビアな成果主義のプレッシャーと常に隣り合わせです。

「1日だけ体験するゲスト」の視点と、「そこで毎月の生活費を稼ぎ、生きていく当事者」の視点には、果てしないギャップがあります。どんなに魅力的に見える仕事にも、必ず地味な手続きや、理不尽な人間関係といったグレーな現実がセットでついてくるのです。

3. 妄想の中に隠された、あなたの「本当の願い」

では、この「1日体験してみたい」という妄想は、ただの時間の無駄なのでしょうか。いいえ、決してそんなことはありません。あなたが「行ってみたい」と思った場所には、今のあなたに足りていないものや、心が本当に求めている環境のヒントが隠されています。

  • 「クリエイティブな現場に行きたい」と思ったなら、今の仕事に『自分の裁量や表現の自由』を求めているサインかもしれません。
  • 「自由なIT企業に行きたい」と思ったなら、今の職場の『古いルールや人間関係のしがらみ』に息苦しさを感じている証拠かもしれません。

その場所へ今すぐ転職するのは難しくても、「自分が何を求めているのか」が分かれば、今の職場での動き方を変えたり、似たようなカルチャーを持つ別の現実的な求人を探したりすることができます。

大袈裟に人生の大勝負を仕掛ける必要はありません。まずは「もしも」の視点で、いろんな業界の情報を気軽に集めてみる。それだけで、あなたのガチガチに固まったキャリアの選択肢は、少しずつ柔らかく広がっていきます。

今の会社が、あなたの世界のすべてではありません。世界にはあなたの知らない面白い職場がまだまだたくさんあります。自分の可能性にワクワクすることを、どうか諦めないでくださいね。