JOBレビューメディア

仕事選びも“推し活”の時代?自分が応援したくなる会社を探す考え方

突然ですが、みなさんには「推し」がいますか?アイドル、アニメのキャラクター、あるいは特定のスポーツチームやアーティストなど、対象は人それぞれだと思います。「推し」のために時間やお金を使い、その成長や活躍を純粋に応援するあの感覚は、日々の生活に何にも代えがたいエネルギーをくれますよね。

実は最近、転職や就職の世界でも仕事選びを「推し活」の視点で考えてみるという、新しい価値観が広がり始めています。給与や勤務地といった「条件」だけで選ぶのではなく、「自分が心の底から応援したい、社会に推したいと思える会社かどうか」を基準にするという考え方です。

「毎日こんなに必死に働いているのに、この仕事は一体誰を幸せにしているんだろう」

かつての私も、会社の売上目標を追いかける日々に疲れ果て、そんなモヤモヤを抱えていた一人でした。だからこそ、この「応援したい会社で働く」という視点に出会ったとき、なんだか心がスッと軽くなったのを覚えています。今回は、仕事選びに「推し活」の視点を取り入れるメリットと、綺麗事だけではないそのリアルについて、一緒に考えていきましょう。

1. 会社を「推す」視点を持つと、何が変わるのか?

これまでの仕事選びは、どうしても「自分が会社にどう評価されるか」「条件が合うか」という、受け身の視点になりがちでした。しかし、会社を「推し」として見るようになると、仕事への向き合い方がガラリと変わります。

日々の仕事が「消費」から「応援」に変わる

その会社が作っている製品が好き、サービスの理念に共感している、社長のビジョンを応援したい。そう思える職場で働くと、毎日の自分のタスクが「推しの未来を一緒に作るための活動」に思えてきます。これは、モチベーションを維持する上でとても強い武器になります。

お互いに幸福度の高いマッチングが生まれる

会社側も、単に「スキルがある人」より「自社のファン(推してくれている人)」を求めています。面接の場でも、借りてきたような言葉ではなく「私は御社のここが好きで、もっと世の中に広めたいんです!」という純粋な熱意は、想像以上に面接官の心に響くものです。

2. 現実は甘くない。だからこそ知っておきたい「推し活の境界線」

ただ、ここで転職経験者として、少しシビアな現実もお伝えしなければなりません。「推したい会社だから」という理由だけで突き進むと、時に自分を苦しめる結果になってしまうこともあります。

リアルな問題として、いくら理念が素晴らしくても、自分の生活が成り立たないほどの低賃金や、心身を壊すような長時間労働であれば、それは健全な関係とは言えません。「推しに貢ぎすぎて破産するファン」のようになってしまっては本末転倒です。

また、大好きな会社に入ったからといって、毎日がキラキラした仕事ばかりではありません。泥臭い作業や人間関係の摩擦など、現実の仕事には必ずグレーな部分が存在します。「推しの会社だけど、ビジネスの場である」という適度な距離感と冷静さを保つことが、長く働き続けるためには絶対に必要です。

3. 「条件」と「推し度」のバランスのとり方

では、私たちはどのようにして「応援したくなる会社」を探していけばいいのでしょうか。おすすめは、最初から完璧な会社を求めず、自分の心が動くポイントを探ってみることです。

  • 普段自分がヘビーユースしているアプリや、救われたサービスを作っている会社を調べてみる。
  • 企業の公式サイトの「理念(ミッション・ビジョン)」を読み、自分が『それ、すごく共感できる!』と言えるか感じてみる。
  • 最低限譲れない条件(給与や休日)のラインを引いた上で、残りの選択肢から「最も応援したい会社」を直感で選ぶ。

完璧な条件で、しかも100%推せる会社というのは、なかなか見つからないかもしれません。でも、少なくとも「自分がやっていることに誇りを持てる会社」を選ぶことは、あなたのこれからの社会人生活をずっと豊かにしてくれます。

人生の長い時間を捧げる仕事だからこそ、義務感だけで選ぶのはもったいない。あなたのその素敵なエネルギーを、あなたが本当に「輝いてほしい」と願う場所に注いでみませんか?