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働く理由は人それぞれ。最近増えている仕事選びの価値観

突然ですが、みなさんは「何のために働いていますか?」と聞かれたら、パッと答えが浮かぶでしょうか。「生活のため」「家族を養うため」「キャリアアップのため」「社会貢献のため」……きっと、頭に浮かぶ理由は人それぞれ違いますよね。

かつて転職活動をしていた頃の私は、面接で「御社の理念に共感し、社会に貢献したくて……」と、本音ではない綺麗事ばかりを並べていました。本当の理由は「今の人間関係から逃げたい」「もう少し休みが欲しい」「生活のために稼がなきゃいけない」という、もっと泥臭くて個人的なものだったのに、それを口にしてはいけないと思い込んでいたんです。

「誰もがバリバリ働いて、上を目指さなきゃいけないのだろうか」

そんな風に、世間が求める「立派な働く理由」と、自分の本音とのギャップに苦しんでいる方に、今日はメッセージを届けたくてこの記事を書いています。実は今、社会全体で仕事選びの価値観がこれまでにないほど多様化しています。正解なんて一つもありません。今回は、最近増えているリアルな仕事選びの価値観を紐解きながら、自分らしいキャリアの着地点について一緒に考えていきましょう。

1. 多様化する、令和の「仕事選びの価値観」

ひと昔前のように「大企業に入って出世し、定年まで勤め上げる」ことだけが幸せとされる時代は終わりました。今、多くの社会人が自分なりの新しい基準で仕事を選び始めています。

「静かな退職(クワイエット・クィッティング)」から生まれる、ワークライフ・インテグレーション

決して仕事をサボるという意味ではなく、過度な出世や残業を求めず、割り切って自分の職務をきっちり全たす働き方です。上昇志向を持つことだけが正義ではなく、プライベートや自分の時間を最優先にするための基盤として仕事を選ぶ人が増えています。

条件やネームバリューよりも「誰と働くか(人間関係)」

どんなに給与が高くても、職場の人間関係がギスギスしていれば心はすり減ってしまいます。最近では、企業の知名度や事業内容よりも、面接で出会った人たちの雰囲気や、心理的安全性(お互いを尊重し合える環境)が保たれているかを最も重視するケースが急増しています。

2. 現実は甘くない。だからこそ知っておきたい「自由の代償」

自分の価値観に合わせて柔軟に仕事を選べるようになった一方で、やはり綺麗事だけでは進まない現実もあります。

例えば、「プライベートを重視して残業なしの職場を選んだ結果、思っていたよりも給与が上がらず将来が不安になった」という声や、「人間関係を重視してアットホームな会社に入ったら、組織としての仕組みが未熟で業務が属人化していた」というケースは珍しくありません。

何かを得るということは、別の何かを削る、あるいは現状維持を受け入れるということでもあります。大切なのは、SNSで見かけるキラキラした他人の働き方に惑わされず、「自分は何を諦めて、何を手に入れたいのか」という引き算の視点を持つことです。

3. あなたの「働く理由」を、他人に決めさせないで

仕事選びの価値観がこれだけ増えている今、私たちが一番やってはいけないのは、「世間体」や「親の意見」、「SNSのインフルエンサーの言葉」に自分のキャリアを委ねてしまうことです。

  • 生活のために割り切って定時で帰る仕事を選ぶ。それも立派なプロフェッショナルです。
  • 今はキャリアを最優先にして、がむしゃらにスキルを磨く。それも素晴らしい挑戦です。
  • 責任の重い役職は避け、サポート役に徹して誰かを支える。それも社会に不可欠な存在です。

どれが偉くて、どれが間違っているなんてことは絶対にありません。あなたの人生の主役は、他の誰でもないあなた自身です。

「今の自分の働き方、これでいいのかな」と迷ったら、それは自分の本当の価値観を見つめ直すチャンスです。まずは自分の本音に耳を傾け、少しずつでいいので、自分を苦しめない選択肢を探していきませんか?