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副業・複業時代に考える“仕事との距離感”

「会社だけの収入に頼るのは不安だから、副業を始めた方がいいのかな……」
「SNSを見ると、みんな複業でキラキラ稼いでいて、何もしていない自分が焦る……」

そんな風に、仕事の「増やし方」や「広げ方」について、モヤモヤと悩んでいませんか?

数年前までは珍しかった「副業」や「複数の草鞋(わらじ)を履く働き方」も、今や当たり前の選択肢になりました。でも、選択肢が増えたからこそ、今度は「どれだけ働けばいいの?」「本業だけで手一杯なのに……」と、新しい疲れを感じている人も多いのではないでしょうか。

今回は、いくつかの仕事を掛け持ちした経験を持つ私のリアルな失敗談も交えながら、「副業・複業時代だからこそ大切にしたい、仕事との心地よい距離感」について、綺麗ごと抜きでお話ししたいと思います。

「副業しなきゃ」という焦りが、あなたを追い詰める現実

まず、声を大にして言いたいのは、「みんながやっているからという理由で、無理に副業を始める必要は絶対にない」ということです。

本業が終わった後にパソコンを開いて別の仕事をしたり、休日に別の現場で働いたりするのは、想像以上にエネルギーを使います。綺麗でスマートに見える「パラレルキャリア」という言葉の裏には、シンプルに「働く時間が2倍になる」という泥臭い現実があります。

「副業で数万円を稼ぐために、本業のパフォーマンスが落ちたり、睡眠時間を削って体調を崩したりしては、本末転倒ですよね」

大切なのは、世間のトレンドに流されて無理に「足し算」をすることではありません。今のあなたの体力、メンタルのキャパシティ、そして「本当はどう生きたいか」という心の声に耳を傾けることです。

副業・複業は「収入のため」だけじゃない。心の逃げ道を作るもの

とはいえ、副業や複業には、お金を稼ぐこと以上にとっても素敵なメリットがあります。それは、「1つの会社に自分の人生を依存しなくてよくなる」という、圧倒的な心の余裕です。

本業の会社1つだけに全てのエネルギーを注いでいると、そこで嫌な上司に出会ったり、人間関係がギスギスしたりした瞬間、まるで世界の終わりかのように絶望してしまいますよね。自分の居場所がそこしかないと思ってしまうからです。

でも、会社の外に小さな「別のわらじ」を持っておくと、仕事との距離感が驚くほど軽やかになります。

  • 本業で理不尽なことがあっても、「まあ、私には別の世界もあるしな」と受け流せるようになる
  • 本業では使わない自分の得意や趣味が、副業の場所で「ありがとう」と誰かに喜んでもらえる
  • 異なるコミュニティに属することで、会社の常識にとらわれないフラットな視点が身につく

副業とは、単なる労働の切り売りではなく、あなたの世界を広げ、本業のストレスから自分を守るための「心の避難所」にもなってくれるのです。

自分にちょうどいい「仕事との距離感」を見つけるステップ

では、私たちはこの時代とどう付き合っていけばいいのでしょうか。自分にとってベストなバランスを見つけるための、おすすめのアプローチを2つご紹介します。

1. 「お金」ではなく「楽しさ・興味」から始めてみる

最初から「月5万円稼ぐぞ!」と意気込むと、ただの辛いアルバイトになって長続きしません。「お金にならなくてもやってみたいこと」や「友達のちょっとした手伝い」など、心理的なハードルが低いところから、趣味の延長線上で小さく始めてみるのが一番安全です。結果として、それが将来の大きなキャリアに化けることもあります。

2. スケジュール帳に「何もしない日」を先に入れておく

真面目な人ほど、空いた時間にどんどんタスクを詰め込んでしまいがちです。副業や複業を考えるときは、まず最初に「この日は絶対にパソコンを開かない」「この時間は趣味に没頭する」という完全なオフの時間をブロックしてください。自分をすり減らさないための枠組みを先に作ることが、長く健やかに続けるための鉄則です。

最後に:あなたの人生は、働くためだけにあるんじゃない

転職を考えるときも、これからのキャリアを考えるときも、私たちはついつい「どうやって働くか」ばかりに目を向けてしまいます。でも、本来もっと大切なのは「どうやって生きていきたいか」ですよね。

本業一本で、残りの時間は家族や趣味を全力で楽しむ生き方。これも100点満点です。複数の仕事をパズルのように組み合わせて、ゲームのように楽しむ生き方。これも100点満点です。そこに優劣なんてありません。

焦る必要は全くありません。もし今の働き方に窮屈さを感じているなら、それは仕事との距離が近すぎて、少し視野が狭くなっているサインかもしれません。ほんの少しだけ後ろに下がって、深呼吸をしてみましょう。

あなたが一番心地よく呼吸できて、大切なものを大切にできる「あなただけの距離感」は、これからの行動次第でいくらでも調整していけます。一歩ずつ、実験を繰り返すみたいに、あなたらしい心地よい働き方を作っていきましょう。いつでも応援しています!