JOBレビューメディア

「あります」と言ったあと何も話せなかった話

さて、転職活動の山場である「面接」。あの独特のピリついた空気の中にいると、人間の脳って時々、信じられないような奇行やバグを起こすことがありますよね。

今回は、私が過去の転職活動でやらかした、今思い出しても枕に顔をうずめて叫びたくなるような大失態についてお話しします。

テーマは、「『あります』と言ったあと何も話せなかった話」です。

面接官からの質問に対して、元気よく、それはもう素晴らしい返事をした直後に訪れた「地獄の沈黙」。いち転職経験者の生々しい冷や汗エピソード、ぜひ明日は我が身と笑いながら読んでみてください(笑)。

1:あの時の私に言いたい。なぜ反射で「あります!」と言ってしまったのか

それは、ある志望企業の2次面接での出来事でした。面接は終始なごやかに進み、私の手応えもバッチリ。「これはいけるかもしれない」と、心の中で少し油断が生じていたのかもしれません。そこで面接官から、こんな質問が飛んできました。

「〇〇さん、これまでにチーム内で大きな意見の対立が起きたとき、主体となってそれを解決した経験はありますか?」

本来なら、一瞬頭の中でエピソードを探すべきシーンです。しかし、その時の私は『面接ではハキハキと即答するのが正義!』という謎のポジティブ思考に支配されていました。私の口は、脳の処理を置き去りにして、元気いっぱいに叫んでしまったのです。「はい!あります!!」と。

2:内なる声「……で、何があるの?」脳内白紙化の瞬間

面接官は「おお、頼もしいね」という表情で、手元のメモ用紙にペンを構えました。「それでは、具体的にどんな対立があって、どう解決したか教えてください」と促されます。

その瞬間、私の脳内で緊急警報が鳴り響きました。「待って、そんな経験あったっけ……?」。そうです、反射で「あります」と言ったものの、私の20代のキャリアをいくら引っ掻き回しても、そんなドラマチックなリーダーシップを発揮した経験はどこにも存在しなかったのです。あったのは、上司と先輩の板挟みになってトイレでため息をついていた経験くらいでした。

3:迫りくる沈黙。必死に絞り出した言葉は「ちょっと待ってください」

「はい!あります!!」と力強く宣言してから、わずか数秒。私の表情は、自信に満ち溢れた笑顔から、徐々に血の気が引いていくのが自分でも分かりました。面接官のペンが、ピタッと止まります。

何か言わなきゃ、でも嘘をつくにも設定が思い浮かばない。脳のメーターが100%を超えて火を噴きそうな中、私が必死に絞り出したのは、ビジネス面接では絶対に NG な、あの引きつった一言でした。「あ、ええっと……すみません、ちょっと待ってください」。そこから面接室を包んだのは、時計の針の音だけが響く、人生で最も長い15秒間の沈黙でした。

4:結末。正直に謝罪した私の、切なすぎる着地

結局、無いものは出せません。私は15秒間フリーズしたのち、完全に観念してこう言いました。「申し訳ありません……勢いでありますと言ってしまいましたが、今よくよく思い出したら、私が主体となって解決したと言えるほどの大きなエピソードはありませんでした……」と。

面接官は一瞬キョトンとした後、「あはは、正直でいいね!でも焦らなくて大丈夫だよ(笑)」と爆笑。ものすごく優しい面接官だったおかげでその場は救われましたが、私のプライドは粉々。帰り道の駅のホームで、「なんであんなこと言っちゃったんだろう」と涙目になりながら猛省したのは言うまでもありません(ちなみに結果は奇跡的に通過しましたが、心臓の寿命が縮まりました)。

まとめ:見栄を張るより、10秒の「考える時間」をもらおう

私の痛々しいやらかし談、いかがでしたでしょうか?「その瞬間の空気、想像しただけで胃が痛い……」と思った方も多いはずです(笑)。

面接でやってしまいがちなのが、「何か凄いエピソードを言わなきゃ」「即答しなきゃ不採用になる」という強迫観念から、見栄を張ったり嘘の返事をしてしまうことです。でも、面接官が求めているのはロボットのような即答ではなく、誠実な対話。もし質問されてすぐに答えが出ないときは、無理に「あります!」と突っ込むのではなく、「少し考えてもよろしいでしょうか?」と10秒時間を頼むのが、大人の正しい生存戦略です。

もし、「他の企業ではどんな質問が定番で、先輩たちはどう切り抜けているんだろう?」と不安になったら、実際に面接を受けた人のリアルな選考レビューや質問内容がまとまっている比較サイトを覗いてみるのが一番です。

あらかじめ「こんな質問が飛んでくるかもしれない」というリアルな傾向を知っておくだけで、本番でパニックになって「あります!」と自爆する確率をグッと減らすことができますよ。私の失敗をぜひ反面教師にして、皆さんは落ち着いて面接を突破してくださいね。応援しています!

※この記事は一般的な会社員の体験談をもとに構成しています。転職の際は、複数の情報源を確認し、ご自身の責任においてご判断ください。